創薬支援センターについて

当社は、学術研究の進歩と発展に貢献することを目的として1965年5月に茨城県東海村に研究所を開設しました。医薬品開発のための研究支援として、主に放射性標識化合物を用いた非臨床薬物動態試験を中心に、時代のニーズを先取りする形でGLP試験の実施体制を整え、申請用試験に対応しています。また、創薬に必要な各種評価システムを構築し、医薬品の合理的で効果的な開発を支援しています。
私たちは、医薬品開発の成功確率をより高め、早期にヒトでの有効性・安全性を検証するProof of Concept(POC)の取得を支援するべく、14C標識化合物を用いた国内臨床薬物動態試験のサービスも行っています。

近年、日・米・欧の三極によるICHの進展で医薬品開発を取り巻く環境は大きく変化し、薬物相互作用、臨床薬物動態試験、マイクロドーズ試験等の新しい指針も数多く示されています。私たちは、医薬品開発のスピードアップと成功確率を高めるために、各種ガイドラインに対応した試験を提供しています。さらに近年急速に発展しているゲノムサイエンスを創薬にも応用し、医薬品開発をサポートしていきます。

動物福祉への取り組み

積水メディカル株式会社創薬支援センターは、2014年6月に国際的第三者認証機関であるAAALACインターナショナル(Association for Assessment and Accreditation of Laboratory Animal Care International)の完全認証を取得し、2020年6月に完全認証を更新しています。

実験動物を取り扱うにあたり、国際水準の指針として「実験動物の管理と使用に関する指針」、及び国内の法令として「動物の愛護及び管理に関する法律」、「実験動物の使用及び保管並びに苦痛の軽減に関する基準」等を順守し、動物福祉に配慮した人道的かつ科学的な管理に基づく適正な使用に努めています。

動物実験を実施するにあたり、3Rsと呼ばれる Reduction(使用数削減)、Refinement(実験の洗練、 苦痛軽減)、Replacement(代替法の利用)を配慮した実験計画であることを動物実験委員会で確認しています。また、動物実験が終了した際には、履行結果が動物実験委員会に報告されています。外部に動物実験を外部委託する場合にも、適正に試験が実施されることを確認しています。

動物実験委員会では、半年に1度、施設の自己点検を実施し、改善計画に沿った改善への取り組みについて、運営責任者への定期的な報告を行っています。また、承認後モニタリングにより、動物実験が承認された試験計画に沿って実施されているか監視しています。

遺伝子改変動物の利用に関してはバイオ安全委員会の規程に基づき、動物の使用を認めています。

なお、実験動物の供養のため、敷地内に動物慰霊碑を建立し、毎年初夏の時期に動物慰霊祭を執り行っています。

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