
就職活動で判断基準となったのは、職種ではなく、
「どのような志を持つ人と一緒に、
どのような分野で貢献するか」でした。
大学院では、ヒト細胞を使ってDNAの損傷・修復に関する研究をしていました。将来的には遺伝子治療への応用を目指す内容であったこともあり、就職活動の際にも、自然と医療・製薬企業に目が行きました。ただ、「何が何でも研究職!」というこだわりは無かったため、研究・臨床開発・営業など、様々な職種を見て回りながら、自分にできることは何かを考えていました。そして最終的に就職先を決めるにあたって私自身が重視したのは、「どのような仕事をするか(業務内容)」ではなく、「何に貢献するか」「どのような人たちと、どのような環境で仕事をするか」でした。これは、これまでを振り返った時、自分が一番力を発揮できたのは、同じものを大切に思う仲間たちと一緒に何かをしてきた時であると気が付いたからです。
新卒採用では多くの学生さんと出会い、
人の一生に関わる大切な仕事だと感じていました。
入社から現在までは一貫して人事部門に所属し、新卒採用や中途採用、派遣社員の受け入れといった新しい仲間を受け入れる仕事を中心に担当してきました。中でも新卒採用は年間計画で動く最も大きな仕事です。制作会社の方と採用パンフレットや会社紹介DVDを制作することから始まり、合同企業説明会への出展、会社説明会・面接の実施、合否通知、内定者イベントの開催、入社までのフォローなど、採用準備から入社までは一年半以上の期間がかかります。また、その採用が成功であったかどうかは、採用した方が入社して何年も経たないと分かりません。気の長い仕事ではありますが、電話で内定をお伝えした学生さんが感激のあまり号泣されるなど、人の人生に大きな影響を与える重要な仕事であることを強く実感することも多く、もっと自分に何かできることがないかを常に考えていました。


人事は正解のない仕事。
自分で企画して自由に進められる社風です。
これまで、上司からは自分で考えて実行する機会を数多く与えられました。人事は人間相手の仕事なので「絶対的な正解」はなく、その時々の状況に応じた最善策を自分で見つけ出していかなければなりません。そこが人事の仕事の難しさでもあると思いますが、裁量を与えられたことで、仕事に対するモチベーションは高まりました。入社2年目の頃には、会社説明会の方法を新しくすることを提案。それまでの会社説明会は、職種によって採用シーズンが異なる・スクール形式の説明会であったため、複数の職種に興味があっても説明を聞く前にどれか一つを選ばなくてはならない・コミュニケーションが一方通行になりやすいという課題がありました。そこで、合同企業説明会方式を取り入れ、説明会場に職種ごとのブースを設けて、学生の皆さんがそれぞれ興味のある職種の説明を自由に聞いて回れるスタイルに変更。説明会後のアンケートでは大好評でした。
人事制度や人事考課、労働法、社会保険など
人事として幅広いスキルを磨いています。
2014年11月に総務人事部内で異動となり、現在は主に人事考課や昇進昇格試験の実施、人事制度の改定に関する業務など、社員に向けた業務を担当しています。昨年、私自身が昇格試験を受験した際、面接官から「次はどんな仕事をしたいのか」と聞かれ、人事として幅を広げたいと答えたのが受け入れられたのだと思います。
異動から数ヶ月しか経っていないこともあり、今は人事専門誌を読み込んだり、社内の通信教育制度を利用して社会保険について学んだりと、勉強の真っ最中です。この部署で一年間仕事を経験して業務の全体像が把握できたら、採用担当者だった時のように業務を改善していきたいですね。
