ヒトL型脂肪酸結合蛋白(L-FABP)キット

ノルディア® L-FABP

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L-FABP臨床的意義

  1. 1.尿細管機能障害を伴う腎疾患を早期診断する。
  2. 2.糖尿病性腎症において早期から有意に高値を示し、病期の進行や治療に伴い増減する。微量アルブミン出現より早期の段階から尿中に検出される。
  3. 3.微小循環障害(虚血)の判定。例えば、生体腎移植時の腎再灌流直後における尿細管周囲血流を反映する。
  4. 4.急性腎障害(AKI)の重症化リスクの有無を判別する。
異常値を示す疾患
糖尿病性腎症、慢性腎臓病(CKD)、急性腎障害(AKI)など

(参考文献:臨床検査ガイド2013-2014,文光堂)

臨床データのご紹介

急性腎障害(AKI)

方法
心血管術後患者85例をAKIN criteriaにてAKI群、非AKI群に分け、術前、術後経時的に、血清クレアチニン、尿中L-FABPを測定した。
結果考察
血清クレアチニンを指標とした従来のAKI診断法では、術後24時間以降AKI発症が確定された。
一方、尿中L-FABPは術直後からAKI群において著明な上昇を示し、より早期のAKI発症を予測しうることが明らかになった。
急性腎障害(AKI)
急性腎障害(AKI)

※:p<0.05 [vs.非AKI群] ↑:p<0.05 [vs.術前]

Katsuomi Matsui, et al. Circulation Journal 76:213-220, 2012

糖尿病性腎症

方法
糖尿病性腎症患者140例の尿中L-FABP値を病期により層別して平均及び標準偏差を算出し、健常人における尿中L-FABP値も併せて示した。
結果考察
糖尿病性腎症患者の尿中L-FABP値は病期の進行とともに増加し、健常人に比べて腎症早期より有意に高い値を示すことから、糖尿病性腎症の早期診断に有用である。
糖尿病性腎症

Kamijo-Ikemori A, et al. Diabetes Care 34:691-696, 2011から改変

腎疾患のモニタリング

方法
微量アルブミン尿を呈する糖尿病性腎症患者に対し、ARBを12ヶ月投与し、
尿中アルブミン、尿中L-FABPおよび収縮期血圧について治療経過を観察した。
結果考察
6ヶ月後、12ヶ月後の尿中アルブミン、尿中L-FABPおよび収縮期血圧はベースラインと比較して、その値が有意に減少した。
尿中L-FABPは尿中アルブミンと同様に、早期糖尿病性腎症に対する降圧療法などの治療効果やモニタリングに有用である。
腎疾患のモニタリング

Tsukasa Nakamura, et al. Diabetologia 50(2):490-492, 2007

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