ルミパルス®PIVKAII-N
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ルミパルス®PIVKAII-Nは、化学発光基質(AMPPD)を用いた酵素免疫測定法(化学発光酵素免疫測定法、CLEIA:chemiluminescentenzyme immunoassay)試薬です。本試薬は全自動化学発光酵素免疫測定システム(代表例:ルミパルスG1200、ルミパルスG600II)専用試薬で、異常プロトロンビン(PIVKA-II)測定用の試薬です。
PIVKA-IIは、血液凝固因子の第II因子のPIVKA体であり、肝細胞癌で特異的に上昇します。AFPとは相関が無く相補的なマーカーで肝細胞癌の診断および治療効果判定マーカーとして測定されており、さらに、再発の診断補助として、有用性が認められています。よって、本キットは画像診断などと合わせて肝細胞癌の補助診断として使用されます。
使用目的
血清又は血漿中の異常プロトロンビン(PIVKA-II)の測定
特長
- 1.1次抗体※1は従来試薬同様に「MU-3抗体」を用いており、2次抗体※2にはモノクローナル抗体を使用しています。
- 2.血清・血漿検体で測定が可能です。
- 3.化学発光基質としてAMPPDを使用し、高感度にPIVKA-IIを測定することができます。
- 4.固相にフェライト粒子を用いており、B/F分離が容易で迅速測定が可能です。
- 5.放射性同位元素の使用設備のない検査室でも利用できます。
- ※1抗PIVKA-IIマウスモノクローナル抗体
- ※2抗プロトロンビンマウスモノクローナル抗体
測定原理
本試薬は、2ステップサンドイッチ法による化学発光基質(AMPPD)を用いた酵素免疫測定法(CLEIA)試薬です。
抗PIVKA-II抗体を結合させたフェライト粒子(固相)に検体中のPIVKA-IIを反応させ、洗浄後アルカリホスファターゼ標識抗プロトロンビン抗体を加えて反応させますと、検体中のPIVKA-IIを介した3者のサンドイッチ複合体が形成されます。未反応の酵素標識抗体をB/F分離後、化学発光基質(AMPPD)を加えて酵素反応を行います。
固相に結合した検体中のPIVKA-II量は、AMPPDの分解に伴う発光量に反映されますので、これを測定することによりPIVKA-II濃度を求めることができます。
- ※AMPPD
3-(2’-spiroadamantane)-4-methoxy-4-(3”-phosphoryloxy)phenyl-1,
2-dioxetane disodium salt / 3-(2’-スピロアダマンタン)-4-メトキシ-4-
(3”-ホスホリルオキシ) フェニル-1,2-ジオキセタン・2ナトリウム塩
包装
ご使用の測定システムに合わせてご用意ください。
品名 | 包装 |
---|---|
ルミパルスPIVKAII-N 免疫反応カートリッジ (抗体結合粒子・酵素標準抗体) |
14テスト×3 |
ルミパルスPIVKAII-N PIVKAII-Nキャリブレータセット (PIVKAII-NキャリブレータおよびPIVKAII-N用溶解用液を含む) |
3濃度×2 |
ルミパルス 基質液(共通試薬) ※ | 100mL×6 |
ルミパルス 基質液(共通試薬) ※ | 50mL×6 |
ルミパルス 洗浄液(共通試薬) ※ | 1000mL×1 |
ルミパルス 検体希釈液(共通試薬) ※ | 300mL×4 |
ルミパルス 検体希釈液(共通試薬) ※ | 80mL×4 |
- ※基質液、洗浄液、検体希釈液は富士レビオ(株)が販売しております。
生化学・免疫 製品一覧
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