化合物合成
1955年の特別合成の受託開始以来、蓄積してきた知識経験をもとに、放射性同位体(RI)および安定同位体(SI)で標識された化合物の合成を実施します。
代謝物標品、対照薬物などの非標識化合物についてもご相談ください。
化学合成
目的とする化合物の合成法を参考にRIあるいはSI原料を選定し、標識化合物を合成します。
合成は、当社の他に国内外の提携施設とも連携し、迅速な対応を図っています。
提携施設
- Curachem Inc.(韓国)
3H標識化合物および14C標識化合物の合成に高い技術を有しています。ペプチド合成も可能です。 - RC Tritec AG(スイス)
3H標識化合物の合成を専門としており、迅速な対応が可能です。 - ALSACHIM(フランス)
安定同位体の合成に高い技術を有しています。
精製
お手持ちの標識化合物やお預かりしている標識化合物が分解して純度が低下した場合、ご要望により精製します。
品質管理
合成した標識体化合物には、製造番号、標識位置、比放射能、放射化学的純度および保管上の注意事項などを記載したCertificate of analysis (CoA)を添付します。
RI標識化合物は、放射線の影響によって一般に非標識化合物に比べ純度低下を起こしやすい性質があります。ご要望に応じて保管中の標識化合物の放射化学的純度をHPLCで確認し、CoAを発行します。
その他に、測定できる機器には1H-NMR、MSがあります。 これらの純度確認試験は、必要に応じてGLPに準拠して実施します。
報告書
ご要望に応じて、実際の合成・精製の手順を記した報告書を作成し、提出します。
コンサルテーションサービス
豊富な経験と実績を活かし、合成した標識体の使用目的に応じた標識位置、標識核種、比放射能、数量をご提案します。
原料、中間体の入手の可否についてあわせて検討します。
特別合成のお問い合わせ
お問い合わせの際には、次の情報をご連絡ください。
- 化合物名
- 構造式および標識位置
- 分子量
- 核種
- 必要量(例:37 MBq)
- 希望比放射能量(例:1.85 GBq/mmol)
溶液の場合は希望放射能濃度(例:37.0MBq/mL)もご連絡ください。 - 放射化学的純度
- 異性体の有無
- 希望納期
- 分析方法 HPLC、1H-NMR、MS
- 合成方法の提供の有無
- 文献の有無
- 原料および中間体の有無