研究(創薬支援事業) 前田 健一

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創薬にダイレクトに貢献できるアッセイが
数多くあることを知り、
意義の大きさを感じて志望しました。

私は薬学部を卒業後、大学院に進学し製薬学を専攻していました。研究テーマは、緑茶に含まれる成分であるカテキンとカフェインの脳老化予防作用について。具体的には、高脂肪食摂取による脳機能低下と、緑茶摂取によるその改善のメカニズムについて、マウスを使った研究を行っていました。そうした薬学研究をしていた私にとって、製薬業界で創薬に貢献する仕事がしたいと考えるのは自然な流れでした。数ある企業の中から最終的に積水メディカルを選んだのは、創薬にダイレクトに貢献できるアッセイを行い、尚かつそのためにサイエンスに近い研究ができることを知ったからです。また、面接時での社員の方々の丁寧な対応など、風土の良さに惹かれたことも大きいですね。

製薬会社やアカデミアの依頼を受けて様々な試験を行い、貴重なデータを取っています。

積水メディカルの創薬支援センターには、国内最大級のラジオアイソトープ(RI)取扱い施設があり、数多くの製薬企業や研究機関で行われている試験を受託しています。私は、非臨床試験、特に化合物の薬効やメカニズムを調べる薬理試験を担当しています。依頼企業の担当者は創薬に従事する研究者や開発者。試験は顧客の創薬プロジェクトにとって重要度の高いものばかりです。当社で標準的なプロトコールも用意していますが、多くの場合は試験方法の検討から入り、中には試験方法自体の開発に時間がかかるケースもあります。こうして、実際に、私たちが行った試験で得られたデータが、探索段階のスクリーニングから、薬効薬理研究、安全性研究、代謝研究、それに非臨床・臨床の治験データの収集に至るまで、創薬のあらゆる段階で活用されていきます。様々な創薬の情報や開発に幅広く携わることで、創薬研究開発の面白さを感じることができます。

グローバルな創薬の最前線とつながっている。
そう感じられる場面がたくさんあります。

試験を依頼する顧客は国内の製薬会社やアカデミアとは限りません。当社独自の測定系を高く評価した、国外の製薬会社等からの依頼もたくさんあります。そして、このように海外と関わる業務は今後ますます増える方向にあります。こうした動きに対応するため、私は月に3~4回、社外ネイティブ講師によるマンツーマンの英語研修を1回(60分)あたり500円で、しかも就業時間内に受けさせてもらっています。実は、近々海外トレーニー研修に参加し、アメリカのカンザスにある関連会社XenoTech社で6ヶ月間共同研究を行う予定です(注)。そこでは日米での試験ノウハウの共有や、新たな試験方法の開発につながるスキルを磨いてくるつもりです。このように、グローバルの最前線で活躍できることに、とても大きなやり甲斐を感じています。

(注)本インタビューは、2013年10月に実施したものです。

顧客の製薬会社の感謝の言葉から
創薬に大きく貢献していることが伝わってきます。

この仕事の醍醐味は、何と言っても数々の創薬に、試験のエキスパートとして大きく貢献できることです。時として顧客担当者が試験内容の監査に当研究所を訪れますが、「私たちではここまで信頼性の高い試験はできない」と言ってもらえることが少なくありません。また、放射性同位元素と抗原抗体反応を利用して微量な物質の量を測定するRIA(ラジオイムノアッセイ)などにおいても、当社だからこその精密性・正確性があることも信頼を得ている理由の一つですね。また、顧客となる製薬会社の担当者は、研究や開発の全容は企業秘密のため明かしてくれませんが、何を確かめたいのか、何を見極めたいのかは、正確なアッセイとそのレポートのためにもしっかりと情報の共有をします。そして試験や測定の結果を納品し、担当した薬物が次のステージに進んだり、承認が下りたり、上市できたりした際には、先方の上々の反応とともに感謝の言葉が届きます。研究や開発に欠かすことのできなかった共同研究者として認めてくれているからだと自負しています。

1日のスケジュール

  • 石井 絢子
  • 髙田 功大
  • 丸山 賢一
  • 伊藤 奈央
  • 叢 雅娜
  • 山田 有理子
  • 津村 沙織
  • 前田 健一
  • 小笠原 康介
  • 兼信 正貴
  • Brendan Devers
  • Shan Gao
  • Jonathan Ho

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